神楽です。
今回は、基地航空隊を出した際に行われる敵制空値に対する働き
について述べようかと思います。
基地航空隊の全てを網羅しようとすると、
凄まじく広範な理論の展開が必要となってしまうため、
取り敢えずは小出しに切り崩していこうかと思います。
いつかは、まとめをやるかもですが。
基地航空隊による制空
基地航空隊は、陸上攻撃機あるいは艦載攻撃機による敵戦力への与ダメージの他、
敵制空力を減衰させる効果も持ち合わせています。
基地航空隊に配備した機体が持つ対空値と機体数から割り出される制空値の合計が、
敵制空値に対してどれくらいの割合であるかによって、その減衰度が決定されることになります。
簡単な表にしますと――
制空状態 |
敵制空値との比率 | 敵機撃墜割合 | 味方機撃墜数 | 触接 |
航空喪失 |
1/3以下( 33%) | 0~ 10% | 4~10機 | × |
航空劣勢 |
2/3未満( 66%) | 0~ 40% | 3~ 7機 | ○ |
航空拮抗 | 2/3以上~2/3未満 | 0~ 60% | 2~ 5機 |
× |
航空優勢 | 3/2以上(150%) | 0~ 80% | 1~ 3機 |
○ |
制空権確保 | 3/1以上(300%) | 0~100% | 0~ 1機 |
○ |
と、このようになります。
調度良いサンプルとして、
6-5海域ボスの第二段階・最終段階での敵制空値が312であるので、
これを表に当て嵌めると――
制空状態 |
基地航空隊の制空値 | 敵機撃墜数 |
制空喪失 |
104以下 | 0~ 31機 |
制空劣勢 |
105~208 | 0~124機 |
制空拮抗 | 209~467 |
0~187機 |
制空優勢 | 468~935 |
0~249機 |
制空権確保 | 936以上 |
0~312機 |
と、このようになりますね。
現実的なラインは、制空拮抗までであることがわかるでしょう。
それにしても、攻撃機を積む余裕はなくなってしまいます。
そこで、より現実的な妥協の結果として立ち上がったのが
基地航空隊による制空劣勢状態での敵制空力の減衰というわけです。
より正確に言えば、制空喪失回避となるのでしょう。
最低限の敵性空力への減衰効果を維持しつつ、攻撃機による打撃力も期待したいという
一石二鳥的なドクトリンの賜物と言えます。
6-5海域ボスに対してであれば、基地航空隊の制空値が105以上であれば良いことになります。
6-5海域ボスへの必要行動半径は5であるため、
それ以上の陸上戦闘機なり艦載機なりで制空値を満たす必要があります。
艦これを始めて間もないビギナーでも現実的に可能な基地航空隊の編成となると
烈風+烈風+一式陸攻+一式陸攻という組み合わせでも制空値156と
余裕で制空劣勢に持ち込むことが可能です。
烈風は開発で、一式陸攻は開発で出る九六式陸攻をクォータリー任務で更新可能ですので、
頑張れば入手は無理なく行えると思います。
行動半径5以上でもっと強力な機体、例えば――
一式戦 隼II型(64戦隊):対空値18.5・制空値103
零式艦戦53型(岩本隊)☆MAX:対空値14・制空値84
一式戦 隼III型甲☆MAX:対空値13.5・制空値82
烈風(六〇一空)☆MAX:対空値13・制空値80
一式戦 隼III型甲(54戦隊):対空値12.5・制空値78
零戦52型丙(付岩井小隊)☆MAX:対空値12・制空値76
烈風改:対空値12・制空値76
F6F-5☆MAX:対空値12・制空値76
Spitfire Mk.V:対空値12・制空値76
といった上位機体であれば、その一機+一式陸攻×三機の編成で
6-5海域ボスに対する制空劣勢に届くことになります。
なお、敵との対空戦闘や基地空襲による被害によって機数・熟練度の減少が起き
想定した制空値未満になることは折り込んでおくべきなので、
ある程度余裕を持った制空値にしておくことが望ましいです。
基地航空隊実装の頃からプレイしていると、こういう感じにはなりますが。
もうじき、節分任務により銀河を追加出来ることでしょう(そしたら差し替えるかも)。
神楽は一群&聯合ランカーにはなったことはないので、
伝説のギンガマン(基地航空隊が銀河で埋め尽くされている廃人)とはいきません。
基地航空隊による制空劣勢削り
さて、上記のようにサンプルである6-5海域ボスに対する基地航空隊の制空劣勢に届いたとします。
ここからが制空劣勢削りの本題となります。
基地航空隊を向かわせたことで、ボスの制空値は0~40%減衰させることが出来ます。
常に最大値を削れるなんて虫の良い話はないので、中央値の20%減衰としましょう。
基地航空隊を集中させることで、連続的に敵制空値を減少させることが出来ます。
なお、基地航空隊の部隊を集中させると
一回目の撃墜数がリセットされて二回目の攻撃を行う仕様となっています。
機数が一時的に回復しても、全滅した場合は熟練度補正はなくなりますが。
それと、最終的に失った機数は反映されるのは当たり前です。
二部隊をボスに集中させた場合、ボスの制空値312から
第一部隊・一回目・制空劣勢→249.6(20%減衰として計算)
第一部隊・二回目・制空劣勢→199.68(20%減衰として計算)
第二部隊・一回目・制空劣勢→159.744(20%減衰として計算)
第二部隊・一回目・制空拮抗→111.8208(30%減衰として計算)
と、制空拮抗状態になるまで削れるのです。
基地航空隊をボスに集中させ、制空劣勢による削りを重ねることで
最終的に敵制空値を大幅に減少させて
艦隊本体による航空戦で制空優勢、
ないしは制空権確保に持って行くのがその狙いなわけです。
攻撃機によって敵空母なりボスなりを撃破した場合は、
もちろん敵制空値を大幅に減らすことが出来ます。
制空権確保状態での対空戦闘や対空カットインの結果によっては、
敵航空戦力を全滅させて棒立ち状態に追い込むことも可能となるのです。
この結果を導くためには、
敵制空値やそれに対する基地航空隊の制空値の比率を割り出す必要がありますが、
このへんは各種計算サイトやイベントでの先行勢のもたらす情報なりを参照したほうが早いでしょう。
(出撃)制空値=((対空+(1.5×迎撃))×√(搭載数)+熟練度補正
みたいな計算式を適用出来るプレイヤーなんて限られるでしょうし。
追記として、制空劣勢削りには一つ恩恵があります。
制空劣勢状態だと、何故か触接が発生するのですよね。
制空喪失は論外としまして、制空拮抗では触接が発生しないため、
結果論ですが
制空劣勢であることで航空拮抗よりも打撃力が上がる
場合があるのです。
それから、一度制空劣勢状態で触接が発生すると
以降の段階で制空拮抗になったとしても触接が発生するという仕様になっています。
狙って発生させることは出来ませんが、出来たらラッキーと思っておきましょう。
――以上、基地航空隊の制空周りに絞っての解説となります。
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